第20回定期演奏会プログラムより

(1994年1月30日開催)


泉南市青少年吹奏楽団は、泉南市教育委員会・社会教育課の所属団体として昭和59年4月に正式発足しました。


しかし、公式に泉南市の団体として認められる前に、同好の士が集まって活動していた時期がありました。泉南市には
4つの中学校があり、それぞれ吹奏楽部を抱えています。そうしてそのOB達は高校へ進学し、またそこでクラブ活動を
始めることが多いようです。
しかし、中学校時代の仲間達との親交も忘れ難く、おのおの「OB吹奏楽団」を結成して、母校吹奏楽部の演奏会などに
発表の機会を求めるようになりました。

やがて、市内の吹奏楽部を集めて、「泉南市吹奏楽祭」を開催しようという話が各クラブの顧問の先生方の話し合いから
生まれてまいりました。そこで、「各校のOB代表を結集して泉南市に吹奏楽団をつくって参加させよう」ということになり、
先生方と各校OB代表の呼びかけに応じて集まった音楽仲間達で始めたのが前身の「泉南市吹奏楽団」です。

運営資金も、市から援助もない中で、楽器も練習場も各中学校や公民館を借り受け、数少ない休日の4時間程度を団員
みんなに割いてもらって細々と練習するという苦しいスタートでした。「吹奏楽祭」を終えてからも有志が続けていくことを
決め、さらに仲間を集って本格的にがんばっていくことにしました。
忘れもしない昭和58年、「泉南市吹奏楽団」としては最初で最後の演奏会を開催いたしました。ご記憶の方もいらっしゃ
るかもしれません。
場所は泉南市立体育館会議場、司会も音響や照明のスタッフも団員やその友人たち。なにもかもが手作りの演奏会は
まずまずの成功を収めました。けれども借り物ばかりの活動に限界を感じ、運営メンバーも頭を悩ませていました。

そんなときでした。泉南市にコンサートホールができるというニュースが流れてきたのは。しかも「泉南市吹奏楽団」を編
成し直し、新たに市の音楽団体として活動できるというのです。このニュースは歓声を持って迎えられました。
こうして、市から楽器の供給を受け、文化ホール内に練習場と楽器庫を確保していただき、昭和59年4月1日、泉南市
青少年吹奏楽団は、結成・発足したのです。


そしてそれから10年………………
市内の幼稚園や小学校、施設、商工会などの依頼演奏や、年2回の定期演奏会、他団体との交歓演奏会などの地道な
活動の結果、"市民に愛され、親しまれる楽団"という私たちの理想を市民の皆様方やその他大勢の方々に理解してい
ただけるまでに成長したのです。
現在は、社会教育課から青少年課に所属を変え、団員数も10年前と比較して倍以上になり、団員一丸となってさらなる
可能性を求めて日々練習に励んでいます。

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